2月の貿易収支 2か月ぶりの黒字
今年2月の日本の貿易収支は、原油価格の下落などを背景に2か月ぶりの黒字となった。
財務省が発表した2月の貿易統計によると、輸出額は台湾向けの鉄鋼や中国向けのスマートフォン部品が減ったことなどから、去年の2月に比べ4%マイナスの5兆7034億円となった。今年は去年に比べて春節が10日以上早かったため、中国やアジア向けの輸出を控える動きが1月にも分散され、2月の輸出へのマイナスの影響が比較的少なかったとみられる。
輸入額は原油価格の下落で中東からの原油や液化天然ガス(=LNG)の輸入額が大きく減ったことなどから、14.2%マイナスの5兆4606億円となっている。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2428億円のプラスで2か月ぶりの黒字となった。