セブン&アイHD 24年ぶりトップ交代
コンビニの“育ての親”、セブン&アイ・ホールディングスの会長が退任し、24年ぶりにトップが交代した。
セブン&アイ・ホールディングスの株主総会が26日に開かれ、コンビニ業界をけん引してきた鈴木敏文会長の退任が承認された。鈴木氏は先月、セブン-イレブン・ジャパン社長の井阪隆一氏を解任する人事案を取締役会で否決されたとして引退を表明。グループの内紛が浮き彫りとなった。
株主総会のあと、セブン&アイは記者会見を開き、井阪氏を社長とする新体制の発足を発表した。
井阪隆一社長「グループが取り組むべき最重要課題は、経営陣が文字通り一枚岩になることだと考えております」
井阪氏は主要事業会社6社の経営陣と毎月個別にミーティングを行うなど、現場との対話を重視することを強調した。ただ、店舗オーナーの中などから鈴木氏を慰留する声もあったため、鈴木氏は会長退任後、名誉顧問に就任した。執務室は、本社ではなく都内のホテルに用意されるという。