ロッテ臨時株主総会 創業者長男の提案否決
ロッテホールディングスの臨時株主総会で6日朝、創業者の長男、重光宏之氏を取締役に選任する議案が否決された。
創業者の長男、重光宏之氏は、創業者の武雄氏を除く現経営陣を刷新し、自分自身が新たな取締役につく株主提案を行ったが、過半数の反対で、否決された。
宏之氏は去年1月、ロッテグループの取締役を解任されていて、これを不当だとして裁判で争っている。今回、27%以上を持つとみられる従業員持株会の支持を得ることで、経営権の奪還を目指していたが、持株会への説明会には、1人の理事も参加しなかったという。
ロッテ創業者の長男・重光宏之氏「今回は残念ながら現経営陣からの圧力が強く、現経営陣の壁を乗り越えることができませんでした」
宏之氏は6日、再度、6月の株主総会に向けた同様の株主提案をロッテホールディングス側に提出した。今後も、従業員らに、新たな福利厚生の制度案などを示し、次の株主総会では支持を得たい考え。