急速な円高…経団連会長が懸念を示す
イギリスのEU離脱の国民投票で離脱派が勝利したことで、日本経済にも影響が出ている。急速に円高が進み株価が暴落した。
円相場は24日午後3時50分現在、1ドル102円台だが、一時、1ドル=99円台をつけたことでディーラーからは驚きの声があがった。これはイギリスで行われたEU離脱の是非を問う国民投票で多くの投資家の予想に反し、離脱派が優勢となったことを受けたもの。イギリスをはじめとする世界経済への不安から、安全資産とされる円が買われ、対ドルで、1日で約8円も円高が進んだ。
また、株式市場でも売り注文が相次ぎ日経平均株価は一時、1300円以上も値を下げ、取引時間中としては今年の最安値を更新した。
経団連・榊原会長「今回のEU離脱ということで、日系企業の事業活動とか今後の将来の計画にさまざまな影響が出ることを懸念」
経団連の榊原会長は24日午後、このように述べ、政府が掲げるGDP(=国内総生産)600兆円の実現にも、影響が出てくるとの見方を示した。日本の経済界が望んでいなかった結果になったことを受けて、日本経済の先行きにも不透明感が増している。