×

東京市場“EU離脱ショック”続き株価下落

2016年6月28日 10:29
東京市場“EU離脱ショック”続き株価下落

 イギリスの国民投票でEU(=欧州連合)離脱派が勝利したことを受け、株式市場の動揺が続いている。27日はいったん値を上げた日経平均株価だが、28日朝は大きく値を下げている。

 EU離脱派の勝利を受け、前日の欧米株は2営業日連続で軒並み下落し、アメリカ・ニューヨーク株式市場では27日、ダウ平均株価が前週末比260ドルも下落した。東京株式市場は、27日は値を上げたが、28日朝は欧米市場の下落の影響で大きく値を下げて取引が始まった。ある市場関係者は「市場には、イギリスやEU諸国で政治的な混迷が続けば、経済にも影響するのではないかとの懸念が引き続きある」と話している。

 外国為替市場では円相場が1ドル=101円台と円高基調が続いており、このことも株価を押し下げている。パニック的な売りはいったん収まったのではないかとみる市場関係者もいるが、当分は株が売られやすい展開が続きそうだ。