経常収支23か月連続黒字も 黒字幅縮小
海外とのモノやサービスなどの取引を示す今年5月の日本の経常収支は23か月連続で黒字となった。しかし、円高の影響を背景に2014年7月以来22か月ぶりに前の年の同じ月に比べ黒字幅を縮小している。
財務省によると5月の日本の経常収支は1兆8091億円の黒字となった。黒字は23か月連続。このうち、「貿易収支」は原油価格の下落により鉱物性燃料の輸入額が減少したことから399億円の黒字となった。また、「旅行収支」は海外からの旅行客の伸びを背景に5月としては過去最大の黒字となった。
一方で去年の同じ月に比べ為替が円高で推移しているため企業の海外の子会社からの配当金が円に換算した場合目減りしていることなどを背景に「第一次所得収支」は黒字幅を縮小している。