NYダウ 1年2か月ぶりに史上最高値更新
12日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、アメリカ国内の経済の強さが強調されたほか、日本やヨーロッパなどが緩和策に踏み切るとの期待感から120ドルあまり値を上げ、1年2か月ぶりに終値としての史上最高値を更新した。
12日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比120ドル74セント高の1万8347ドル67セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も34.18ポイント上げて5022.82だった。
この日もアメリカは先週末の雇用統計が大きく回復した影響が続き、買いが優勢の展開で取引が始まった。また、イギリスの新しい首相が事実上、決まったことで、景気の不安定感が払しょくされたことや、日本やヨーロッパが金融緩和に踏み切るのではとの期待感も相場を後押しした。原油価格の上昇も、エネルギー関連株の買いにつながっている。結局、ダウ平均株価の終値は2015年5月19日以来、1年2か月ぶりに史上最高値を更新した。
市場関係者は「アメリカ国内の景気の強さが際立っており、しばらく下げるような材料も見当たらないため、上値を探る展開が続くのではないか」と話している。