利上げ見送りで安心感 米ダウ98ドル高
22日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、利上げペースが緩やかになる可能性が強まったことで安心感が広がり、ダウ平均株価は前日比98ドル76セント高の1万8392ドル46セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は44.34ポイント上げて5339.52と、連日で史上最高値を更新した。
前の日に、アメリカのFRB(=連邦準備制度理事会)が追加の利上げを見送り、利上げのペースが一段と緩やかになる可能性が強まったことで、この日も取引開始直後から買いが優勢となった。また、朝方に発表された新規の失業保険の申請件数が前の週と比べ大きく減少したことや、ヨーロッパの株式相場が上昇したことも買いにつながった。さらに、原油の先物価格が在庫の減少などを受けて上昇したことでエネルギー関連株なども買われた。
市場関係者は「前日のイエレン議長の会見を受け12月に利上げを行うと予想する市場関係者は6割近くに上昇したが、アメリカ経済の成長が改めて示されたことで投資家の間には安心感が広がっている」と話している。