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MRJ アメリカの飛行試験拠点に到着

2016年9月29日 14:31
MRJ アメリカの飛行試験拠点に到着

 国産初のジェット旅客機「MRJ」が、アメリカに到着した。営業運航に必要な国の証明を取得するため、現地で飛行試験を本格化させる。

 開発を進める三菱航空機によると、MRJは日本時間29日午前9時44分、アメリカ・シアトル近郊の空港に着陸した。今回が初めての海外飛行で、当初の予定よりも1か月ほど遅れて今月26日に名古屋をたち、ロシアなどを経由したフライトだったが、飛行中、機体に問題は発生しなかったという。

 今後、計測器の設置や無線を現地の仕様に合わせるなど必要な機体の整備を行ったうえで、来月中にも現地での試験を始める方針。試験では様々な気象条件を想定して操縦や安全性などを検証し、2018年度半ばの量産機の納入に向け、国からの「型式証明」の取得を目指す。