国産初のジェット旅客機「ＭＲＪ」は２７日、飛行試験を行うためアメリカに向け飛び立ったが、空調システムのトラブルで名古屋に引き返した。

　三菱航空機は２０１８年度半ばに「ＭＲＪ」初号機の納入を目指していて、２７日の昼前、飛行試験を行うアメリカ・シアトル近郊のモーゼスレイクに向け県営名古屋空港を飛び立った。しかし、約１時間後、ＭＲＪは県営名古屋空港に引き返してきた。

　今回の事態について、三菱航空機は、経由地である北海道・新千歳空港へ飛行中、システム全体の最終確認をしていたところ、空調システムに不具合が出たという。２８日以降、条件が整い次第、再びアメリカを目指すとしている。