NYダウ 決算不振、原油下落で53ドル安
25日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、この日に発表された企業の四半期決算の内容や原油価格の下落が全体的な景気への不安を誘い、50ドル余り値を下げた。
25日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日終値比53ドル76セント安の1万8169ドル27セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も26.43ポイント下げて5283.40となった。
この日は、発表した決算の内容が思わしくなかった工業製品・事務用品のスリーエムが売られるなど、全体的な景気先行きへの不安感が売りを誘った。また、原油価格が下落したことも、エネルギー関連企業を中心とした売りにつながっている。
一方で、発表が続く四半期決算が全体としては好調に推移していることが市場全体の下支えとなった。市場関係者は「今後もIT大手のアップルや航空大手のボーイング、飲料大手のコカ・コーラなど決算発表が続くため、しばらくはその内容によって市場が動くのではないか」と話している。