金融政策発表を控え様子見…ダウ18ドル安
10月31日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカのFOMC(=連邦公開市場委員会)やヨーロッパの金融政策の発表を週内に控えて様子見の動きが強まり、18ドルあまり値を下げた。
10月31日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前週末比18ドル77セント安の1万8142ドル42セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も0.96ポイント下げて5189.13となった。
今週は、2日にFOMCが、3日にはイギリスの中央銀行が金融政策を発表する予定となっていて、それを控えて株式市場では様子見の動きが強くなった。アメリカ大統領選挙が8日後に迫った中、先週末からヒラリー・クリントン候補の私用メール問題が再燃し、情勢が不透明になっていることも取引を手控えさせる要因となっている。そうした中、原油価格の下落が嫌われてエネルギー関連株などが売られ、ダウ平均株価はわずかに値を下げた。
市場関係者は「今週末にはアメリカの10月の雇用統計も発表されることから、しばらくは様子見の動きが続くのではないか」と話している。