NYダウ77ドル安 年内利上げの可能性で
2日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)が利上げを見送ったものの、年内の利上げの可能性を示唆したため、ダウ平均株価は前日より77ドルあまり値を下げて取引を終えた。終値は前日比77ドル46セント安の1万7959ドル64セント。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は48.01ポイント下がり5105.57だった。
2日は、FRBが開いたFOMC(=連邦公開市場委員会)の声明で利上げの見送りが発表された。一方で声明では、「利上げする根拠も強まり続けている」と、年内の利上げの可能性をにじませたことから、ダウ平均は下落し、下げ幅は一時100ドルを超えた。
また、6日後に迫った大統領選挙で、優勢と見られていた民主党のクリントン候補が、一部調査で共和党のトランプ候補に逆転を許すなど、情勢が混とんとしている。市場関係者は「年内の利上げを想定済みだが、大統領選の結果によって株式市場が混乱すると利上げが見送られる可能性があり、不透明感が高まっている」と話している。