NYダウ54ドル安 8営業日ぶり下落
ドナルド・トランプ氏が大統領選挙で勝利して以降、上昇し続けていたニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、8営業日ぶりに下落した。
16日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前日比54ドル92セント値を下げ1万8868ドル14セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は18.96ポイント上がり5294.58となった。
アメリカ大統領選でのドナルド・トランプ氏の勝利を受け恩恵を受けるとみられる銘柄を中心に買いが集中していたが、この日は利益を確定する売りが目立ち、ダウ平均株価は8営業日ぶりに下落した。朝方に発表された10月の卸売物価指数などの経済指標が市場予想を下回ったことや、ドル高が一気に進んでいることも売りを誘った。
市場関係者は「トランプ氏の規制緩和策を期待して買われていた金融株や医薬品株といったいわゆる“トランプ銘柄”がいったん利益確定の目的で売られたが、その資金が、値頃感の出ているハイテク株の購入に流れた」と分析している。