農協改革巡り JAグループ緊急意見交換会
JAグループは都内で緊急集会を開き、政府の規制改革推進会議がとりまとめた案は認められないと訴えた。
JA全中・奥野会長「自主、自立という協同組合の原則を踏みにじるものでございます。こうした意見に対して今は憤りを感じております」
緊急集会には全国の農協関係者ら、約1500人が集まった。政府の規制改革推進会議は、農家の所得を増やすために、肥料や農機具などの購入を今より割安におさえる仕組みを提言しているが、これは、農協が今行っている購買事業を縮小することにつながる。また、規制改革会議は、地域農協が行っている金融事業の縮小や農産物の委託販売の一年以内の廃止なども提案している。
集会では「規制改革推進会議で議論が進むことに疑問や違和感がある」「JAが進めている改革に水を差す」などの批判が相次いだ。
自民党も、JAと規制改革会議、双方から意見を吸い上げた上で、小泉進次郎農林部会長を中心に今月中に党の農業改革案をとりまとめる方針。