三井住友銀行の頭取 東芝サポートの意向
三井住友銀行の國部頭取は、決算会見の2度の延期など巨額赤字問題に揺れる東芝について、融資継続に向け銀行団がまとまるようサポートする意向を示した。
東芝は、アメリカの原発事業での損失を補うため、1兆円を超える資金の獲得を目指し、現在、稼ぎ頭の半導体メモリー事業の売却先について交渉中。
東芝のメーンバンクの三井住友銀行の國部頭取は、全銀協の会長の退任会見で、東芝について「不信感が払拭(ふっしょく)できない状況が長期化していることは残念」としつつも、メモリー事業売却への取り組みなどを踏まえ、「可能な限りサポートしていく」と述べた。
融資の継続に後ろ向きな地方銀行に関しても、「銀行団がまとまるように、できる協力をしていきたい」と東芝再生に協力する姿勢を示した。