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G20閉幕 声明から“反保護主義”削除

2017年3月19日 1:15

 G20(=財務相・中央銀行総裁会議)は、共同声明を採択して閉幕した。声明には、これまで掲げてきた反保護主義の文言が盛り込まれなかった。

 声明では、為替政策について、急激な為替レートの変動は経済や金融の安定に悪影響を与えるとしたこれまでの合意を再確認した。

 一方、最大の焦点となっていた貿易については、これまで盛り込まれていた「保護主義に対抗する」という表現が削除された。トランプ政権になったアメリカが反保護主義という意味合いを盛り込まないよう求めたため。新たな表現として「貿易の経済への貢献強化に取り組む」という文言にとどめた。

 貿易をめぐる議論は、7月に開催されるG20首脳会談に持ち越されることになった。