プライマリーバランス黒字化 厳しい状況に
政府は、18日に開かれた経済財政諮問会議で中長期の経済見通しの新たな試算を示した。政府が事実上の国際公約としている基礎的財政収支の黒字化の目標達成は極めて厳しい状況。
政府は、その年の政策にかかる経費を借金に頼らずにまかなうという基礎的財政収支、いわゆるプライマリーバランスを2020年度に黒字化することを事実上の国際公約としている。
しかし18日に発表された政府の新たな試算では、2020年度は8.2兆円程度の赤字となる見通し。
この試算は2019年10月に消費税率を10%へ引き上げることや名目で3%以上という高い経済成長を続けることが前提。
さらに高齢化により社会保障費が増大する一方、政府は教育の無償化など新たな財源を必要とする政策を打ち出しており、財政健全化の目標を達成するのは極めて厳しい状況。