３１日、日本の大企業１５００社が加盟する経団連のトップが交代する。新会長に就任する日立製作所の中西宏明会長は、「経済成長をはっきり目に見えるかたちにしていきたい」と抱負を述べた。

経団連・中西宏明新会長「経済成長と構造改革や経済外交、大事なこの３つをずっとやっていたので、これをさらに具体的にはっきり結果が見えるかたちにしていきたいというのが最大の抱負」

中西氏はこのように述べた上で、経済外交についても、政府だけに任せるのではなく、経団連としても、「海外の経済界と対話を超えたつきあい方を積極的に展開していきたい」と意気込みを示した。

また、デジタル技術を社会基盤に活用していく「Ｓｏｃｉｅｔｙ５．０」を推進して、日本の経済成長をけん引したい考えを示し、政府も利害調整などでイニシアチブをとってほしいと求めた。

安倍政権については、「スキャンダルめいた話についても、もう少し上手に対応されたらいいのにと思う」と述べる一方、「外交力で海外での日本の立場を大きく改善した」との認識を示して評価した。

また、政府と経済界では優先するものに違いがあるものの、基本的な意見で対立するのは望ましくないとの見解を示した。