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長期金利の上昇を懸念 ダウ、119ドル安

2018年6月14日 7:43

13日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)が追加の利上げを決め、今年の利上げのペースが加速する見通しとなったことを受け、今後の長期金利の上昇を懸念し、売られる展開となった。

13日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前日比119ドル53セント安の2万5201ドル20セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も8.09ポイント下げて7695.70で取引を終えている。

12日に通信大手「AT&T」によるメディア大手「タイム・ワーナー」の買収を連邦地裁が認めたことで、買収価格に期待したタイム・ワーナーは買いが先行したが、午前中は全般的にFRBの発表まで様子見ムードが広がった。

午後になり、FRBが追加の利上げを発表し、今年の利上げのペースが3回から4回へ加速する見通しになったことが伝わると、長期金利が今後、上昇するとの懸念などから売られる展開となった。

市場関係者は「今回の決定がECB(=ヨーロッパ中央銀行)などの政策に影響を与える可能性があるため、今後の各国の市場動向も注目している」と話している。