【速報】自己破産を申請、仕出し弁当業・温泉宿営む「金魂」 負債総額 8億円超…コロナや地震が影を落とす・仙台市
仕出し弁当などの小売業や 仙台市太白区の温泉宿・茂庭荘などを営む「金魂」が、業績の悪化から仙台地裁に自己破産を申請した。
負債総額は、約8億6000万円にのぼる。
帝国データバンクによると、自己破産を申請したのは仙台市太白区で小売業などを営む「金魂」。
1986年創業で仕出し弁当の小売や葬祭会館の運営などを手掛け、2007年には温泉宿・茂庭荘や、かつて伊達伯爵家の邸宅だった鍾景閣を取得するなど事業を拡大し、2012年8月には年間の売上高で16億6000万円を計上した。
しかし、その後 葬儀の簡素化などから葬祭会館向けの仕出し弁当の売り上げが低迷し、茂庭荘などの取得による金融機関からの借り入れが増えたことから業績が悪化。
新型コロナの影響で、冠婚葬祭向けの仕出し料理の売り上げもさらに低迷し、2022年3月の福島県沖地震で被災した茂庭荘の休業などから、2024年8月の売上高は2億8800万円まで落ち込んだ。
その後も、業績改善が見通せないことから事業の継続を断念し仙台地裁に自己破産を申請した。負債総額は、2024年8月末時点で8億6000万円にのぼる。
茂庭荘などは1月末まで臨時休業していて、今後新たな事業者へ売却されるとみられている。