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鳥インフルで“エッグショック”再び? たまご価格さらに高騰も…オムライス専門店「いつまで続くのか」

2025年1月22日 12:11
鳥インフルで“エッグショック”再び? たまご価格さらに高騰も…オムライス専門店「いつまで続くのか」

今年に入って鳥インフルエンザの発生が急増し、たまごの価格への影響も懸念される状況となっています。すでに物価上昇の影響を受けている都内のオムライス専門店からは「いつまで続くのか…」と不安の声が聞かれました。

   ◇

21日、「news zero」が訪れたのは、たっぷりのたまごを使ったふわふわ食感が売りのオムライス専門店「リトルヤミー」(東京・台東区)。1日で消費するたまごは300個になるといいますが、頭を悩ませているのが…。

オムライス専門店 店長
「たまごに関してはこの冬、急に上がり始めました」

各地で感染が拡大する高病原性の「鳥インフルエンザ」。これにより今、懸念されているのが“たまごの価格”の高騰です。

東京のMサイズのたまご1キロあたりの卸売価格は、1年前の去年1月の180円から、去年12月には290円まで上昇。約2年前の2022年秋から2023年春には、鳥インフルエンザの感染が拡大。この影響で、史上最高値の350円を記録していて、“エッグショック”と呼ばれる事態になりました。

農水省によると、その当時は約1771万羽が殺処分となりましたが、今シーズンは21日午前8時時点で、全国で40例の鳥インフルエンザが確認され、すでに約705万羽が殺処分の対象に。“エッグショック”に迫る勢いで、感染が拡大しているといいます。

緊急で開かれた鳥インフルエンザ対策会議でも…。

江藤拓 農林水産相
「このような会議を開かねばならないほどの緊急事態だということでご了解いただきたい。異常な事態になっています」

江藤農林水産相が「異常事態」という表現で、強い危機感を呼びかけました。

こうした影響についてオムライス専門店の担当者も…

オムライス専門店 店長
「鳥インフルエンザ・飼料代・ガス代、このトリプルパンチですごく上がっている。いつまで(価格上昇が)続くのかという不安は大きい」

この店では、就学する前の子ども向けに無料でオムライスを提供していますが…。

オムライス専門店 店長
「お客さん喜んでくれる方がいる限り続けます。続けるには続けるんですけど、痛手は正直大きいですね」

スーパーでは…。

スーパーマーケット セルシオ 和田町店(神奈川・横浜市)食品担当
「1月頭から今まで、ちょっとずつ値上がりしている状況」

今月6日の初営業では209円だった10個入りのパックが、21日は239円まで値上がりしたといいます。

スーパーマーケット セルシオ 和田町店 食品担当
「鳥インフルエンザの拡大次第で、数量がそろわなければ、点数制限等を設けながら販売しなければならない」

利用客も…。

子ども
「ママ~、たまごかけご飯食べたい」

20代女性
「子どもがたまご好きなんですけど、なかなか買えないなって。使うの控えるようになったかな、買っても」

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今後、さらにたまごの価格は高騰するのか? 専門家は…。

たまごの流通に詳しい 元東京農業大学教授 信岡誠治氏
「鳥インフルエンザで殺処分が繰り返されるたびに上がっていく。(このペースだと)2月5日には300円を超える可能性も」

ただ消費者に対しては、落ち着いた消費行動を心がけてほしいと呼びかけています。

たまごの流通に詳しい 元東京農業大学教授 信岡誠治氏
「今のところ(農水省などが)店頭から切らさないように努力をしていますから。とにかく普段通り買ってください。買いだめはしない。買い急ぎはだめ」

(1月21日放送『news zero』より)

最終更新日:2025年1月22日 12:11
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