東芝 再任の社外取締役・綿引万里子氏が辞任
東芝は28日の株主総会で再任された社外取締役の綿引万里子氏が辞任したと発表しました。
東芝は28日に開いた株主総会で、「もの言う株主」の現役幹部2人を含む13人の取締役の選任を提案し、全員が承認されました。しかし、その直後、綿引氏から辞任の申し出があり、東芝はこれを受理したということです。
綿引氏は「もの言う株主」から2人を迎え入れることは、「公平性、バランスを欠く」と反対していて、総会の招集通知にも反対表明が記載される異例の事態となっていました。
28日の採決で、綿引氏の再任に反対する議決数の割合は約20パーセントで、これは「もの言う株主」側がもつ議決数とほぼ一致するということです。
綿引氏は辞任の理由について、「取締役会が一体となって進むためには、自身が退任することがふさわしいと考えた」としています。