東芝株主総会「もの言う株主」2人を取締役に提案 株主からは賛否の声
経営をめぐる混迷が続く東芝の株主総会が開かれています。いわゆる「もの言う株主」を取締役に迎える会社側の提案に対し、株主はどのような判断を下すのでしょうか。中継です。
東芝は株主総会で13人の取締役候補を提案しています。このうち2人はいわゆる「もの言う株主」の現役幹部です。株主からは賛否の声が聞かれました。
「もの言う株主」受け入れに反対 東芝の株主
「そのお二人には反対ですね。ぜひ否決をしてもらいたいと思います。やはり『もの言う株主』が日本のために働くことはないと思うんですよね」
「もの言う株主」受け入れに賛成 東芝の株主
「(ファンドでも)意見を聞くということで良いんじゃないかなと。(会社の)考えがしっかりしていれば、そういう人がいっぱい来ても問題はないと思います」
「もの言う株主」2人の受け入れについて東芝は、「株主と経営陣がより足並みをそろえることができる」と説明しています。
一方、社外取締役の一人で元名古屋高裁長官の綿引万里子氏は「公平性、バランスを欠く」などとして反対しています。今回の人事案が決定した場合、取締役13人のうちおよそ半数が「もの言う株主」側となり、東芝が全ての株主や従業員などのための経営判断をしていけるのか、注目されています。