平均年齢64歳!シニアたちの営業代行会社
平均年齢が64歳のシニアたちの営業代行会社がある。69歳の岸田常男さんは、量販店など営業一筋で4年前に定年退職した。その後、再就職し今でも現役の営業マンだ。現在、担当している店舗は25店舗ほどだ。この日は家電量販店でマッサージ器の営業。担当している商品だけ、なぜか常に動かされていた。
岸田さん「お客さんが下の百貨店で色々買って、お昼休みにはここが休憩所になる。いつでもお使いになれますよと」
客に気軽に試してもらう戦略だ。40年以上培われた経験が生かされている。
販売員「いろんな所を回ってて細かく見てくれるので、安心して売り場をお任せできる」
モップ掛けは担当外の商品も行う。
岸田さん「一列がキチッとなってないとお客さんが見たときに鮮度が落ちちゃう。自分のところだけしっかりやってたってお客さん寄らないでしょ」
営業後は直帰する。
岸田さん「マネジャーに報告するだけで事は済んじゃうわけですよ。これほど楽なことはない」
報告書は自宅で作成する。会議もパソコンでの参加だ。出社の必要はほとんどないという。
岸田さん「楽しい。やっぱり働かないと活力にならないもんね」
シニア世代を再雇用しているこの会社。121人の正社員のほとんどが定年退職組で新卒は一切採用していない。
ライフマスター経営企画・阿部淳哉さん「家電業界のことをずっとやってて、知ってるものですから即戦力になる」
定年は70歳だが、健康状態がよければ80歳まで雇用延長する。会社ができたきっかけは再雇用の現状への問題意識からだった。
阿部さん「(一般的に)給与は半減する、業務内容は全然違う。シニアの方が勤めて頂けるような会社・受け皿にしようと思っている」
【the SOCIAL lifeより】