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金融緩和策は維持、輸出や生産を下方修正

2019年3月15日 21:56
金融緩和策は維持、輸出や生産を下方修正

日銀は15日の金融政策決定会合で、現在の金融緩和策を維持することを決めた一方、国内の景気については、海外経済の減速などを背景に、輸出や生産の判断に関しては下向きに修正した。

日銀は15日に開いた金融政策決定会合で、短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度とするなどの大規模な金融緩和策を維持することを、賛成多数で決めた。

一方、日銀は景気判断について、海外経済は「減速の動きがみられる」との表現を加えた上、輸出はこれまでの「増加基調」から「足元では弱めの動き」に、生産については「増加基調」から「足元では弱めの動きとなっているが、緩やかな増加基調」に、それぞれ下向きに修正した。

日銀・黒田総裁「輸出も当面弱めの動きとなるものの、基調としては緩やかに増加していくとみられます。このため、わが国経済は当面、海外経済減速の影響を受けるものの、緩やかな拡大を続けるというふうに判断したところであります」

日銀・黒田総裁はこのように述べ、景気の総括判断については「緩やかに拡大している」と据え置いている。