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お蔵入りのアイデアが商品に…その仕組み

2019年4月17日 15:46
お蔵入りのアイデアが商品に…その仕組み

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「新しい日本酒 クラウドファンディングで続々!?」。国内最大級のクラウドファンディングサービスであるMakuake代表の中山亮太郎氏に聞いた。

「Makuake」は今月、自社のクラウドファンディングを利用した日本酒の酒蔵の数が100を突破したと発表した。全国にある酒蔵は現在、1400以上といわれ、「Makuake」を活用している酒蔵は、約1割。合わせて2億5000万円を超える支援を集めている。お酒以外にも、この時代、多くのプロジェクトでクラウドファンディングを利用して支援を募っている。

クラウドファンディングに関して、ネット上ではこんな意見が見られた。

「アイデア商品が出てくるから面白い」
「寄付との違いが分からない」
「最近はなんでもありな感じが」


――この話題について中山さんにフリップを書いていただきました。

「語り映え」です。

これまでは、単純に手に入れて消費するだけという世の中でした。しかし、それだけでは満足いかなくなってきていて、この裏にあるストーリーのようなもの、語れることをみんなが求めているのだと思います。手に入れたものについて語ることで、購入体験、所有体験というのがあがってきているなと思います。

いま「インスタ映え商品」というものがはやっていますが、そこから、さらに「語り映え商品」というものが世の中のトレンドになっていると思います。


――特にクラウドファンディングというのは、物ができる前から、かかわっていくじゃないですか。そこがやはりポイントなんですかね。

自分がかかわっているという体験自体も語れることになっていきます。例えば、このお店実は僕が支援してできたお店なんだよね、ということだけでも、ただお店に行くだけではない感じになります。ですので「クラウドファンディング」イコール「語り映え」というところは強く関係しているかなと思います。


――消費者側というのはわかりました。それでは、日本酒、酒蔵さんにとってはどういうメリットがあるのでしょうか。

酒蔵さんによっては何百年もやっている酒蔵さんもたくさんあるのですがチャレンジングなお酒を造っていく、新しいこういうコンセプトでお酒を造っていきたいというときにどれだけ売れるか分からない。造りすぎて在庫をかかえるのもリスクですし、全然売れないだろうとして、お蔵入りしてしまうアイデアもいっぱいあります。

それをMakuakeを通してアイデアの段階でこんなお酒を造りますとすると、どんどん購入支援をうけられます。これだけ需要があるんだったら、これくらい造ってみようという需要予測ができるので、これまでだったらお蔵入りしていたアイデアでも、思い切ってお酒造りをできるようになると。


――需要と供給が良い意味でマッチングしているというところもありますかね。

本当は、それが必要な人がいるのにもかかわらず、その人が見つからずお蔵入りしてしまっているアイデアというのは、たくさんあってそれが良いアイデアであれば実現していく社会になってきているなと思います。

【the SOCIAL opinionsより】

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