現取締役一掃 リクシルGが新取締役案発表
経営権をめぐり内紛が起きている「リクシル」グループが、新たな取締役案を発表した。ガバナンス強化のため、現取締役を一掃する方針。
住宅設備大手のリクシルグループは13日、6月の株主総会で諮る取締役案を発表した。8人全員が新任で、また、そのうち7人が社外取締役という異例の構成で、経営陣から独立した立場の指名委員会による人選。
リクシルをめぐっては、瀬戸前社長が現経営陣と経営権をめぐり争っていることから、指名委員会は、混乱を収束させるため、現経営陣の一新を決めたもの。
これを受け、すでに株主総会に向けて自分自身を含む新たな取締役案を提案している瀬戸前社長は、急遽会見を開いた。
瀬戸前社長「正直言って驚きました。会社はそんなにいい状態にあるわけではないので、会社の継続性とか考えていったときに、ちょっと大変な方法を選ばれているんじゃないかな」
瀬戸前社長はこのように述べ、“まだ会社のことをよく知らない社外取締役が、1か月程度で次のCEOを選べるのか”などと疑問を呈した。
このままだと6月の株主総会では、会社側と瀬戸前社長側、両方の取締役案が諮られる可能性がある。