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大韓航空会長の取締役再任を株主総会で否決

2019年3月27日 19:00

韓国・大韓航空の趙亮鎬会長が、27日に開かれた株主総会で取締役の座を追われた。長女が起こしたいわゆる「ナッツリターン事件」など、家族の不祥事が相次いだことで、不信任を突きつけられた形。

大韓航空の株主総会は27日にソウルで開かれ、趙亮鎬会長の取締役への再任が否決された。趙会長は創業者である父親の後を継ぎ、20年にわたって経営トップに君臨してきたが、取締役の座を追われることになった。

趙会長の家族をめぐっては、長女の顕娥氏が乗務員のナッツの出し方に激怒し、飛行機を引き返させた「ナッツリターン」事件のほか、二女も広告会社のスタッフにドリンクをかけたとして問題になった。さらに、妻は工事業者に暴言を浴びせる様子が報じられたほか、趙会長自身も背任や横領などの罪で去年、在宅起訴されている。

大韓航空は「趙会長の経営権がはく奪されたわけではない」と述べているが、創業家一族の不祥事が相次ぐ中、株主が不信任を突きつけた形。