経済同友会の櫻田代表幹事は、金融庁の報告書をきっかけとした国会での議論が「本質論から外れた議論」になっていると指摘し、政府は年金について説明すべきとの考えを示した。

経済同友会・櫻田代表幹事「かなり本質論から外れた議論になってしまって、とっても残念で、また、国民不在の話になってきたなという気がします。年金の仕組みというのがどうなっているのかと。もっとわかりやすい説明をしなきゃいけない」

経済同友会の櫻田代表幹事はこのように述べ、政府は老後資金に関する金融庁の報告書の扱いを議論するのではなく、今の年金の仕組みについて、国民にしっかりと説明すべきと指摘した。

そうすれば“年金だけでは足りない”という結論になり、社会保障全体を見直す国家的な議論につながるとの期待を示した。

公的年金を巡っては、若い世代の負担が大きくなる中、経済同友会では若手経営者らをメンバーとする「負担増世代が考える社会保障改革」という委員会を立ち上げていて、今後、若手の考える社会保障制度改革をまとめていく方針。