石破首相「利上げの環境にない」発言を改めて説明 日銀とは一致した認識だと強調
石破首相は3日、「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」という前日の自身の発言について、利上げの判断に時間的余裕があるとする日本銀行の認識と一致していると説明しました。
石破首相は2日に日銀の植田総裁と会談した後、個人的な見解だとしつつも「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べ、その後円安と株高が大きく進みました。
3日、改めて発言の意図を問われた石破首相は、「(植田)総裁ご自身が、経済、物価の見通しが実現していけば金融緩和の度合いを調整していくことになるが、政策判断にあたっては内外の金融市場や経済の状況を見極めていく必要があり、そうした時間的な余裕があると説明されていることを念頭に、私もそのような理解をしているということを申し上げた」と説明しました。
その上で、「実際問題、日銀として9月の金融政策決定会合においては政策変更していない」と述べ、利上げの判断に「時間的余裕がある」とする日銀の認識と、自身の認識は一致しているとの考えを強調しました。
一方で、石破首相は自身の発言を受けた市場の動きについては、「株価の日々の動向について私からコメントすることはしない。株価の動向は冷静に見ていきたい」と述べるに留めました。