日米貿易交渉「全て終わりました」茂木外相
日米貿易交渉の閣僚協議がアメリカ・ニューヨークで行われ、茂木外相は協議が終了したことを明らかにした。
茂木外相「今日で交渉は全て終わりました。明後日、首脳会談でよいセレモニーができる」
協議は日本時間24日午前10時から始まり、1時間ほどで終了した。これまでの交渉で牛肉など農産品の関税はTPP=環太平洋経済連携協定の水準とする一方、日本が求めていた日本車の関税撤廃は見送ることで原則合意している。
関係者によると、協議ではアメリカが日本車の輸入台数を制限しないよう貿易協定と共同声明に「継続協議」と明記する方向で最終調整されたとみられる。また、和牛をアメリカに輸出しやすくする仕組みもできる見通し。
一方、アメリカのコメを無関税で輸入する枠についても確認されたもよう。ただ、牛肉や小麦など関税交渉の詰めに時間がかかったり、アメリカ側から協議直前まで文言修正を依頼されたりして作業が遅れたことなどから、首脳会談での署名は正式文書ではなく合意内容を確認する形になりそうだ。