１０月１日から消費税率が８％から１０％に上がる。東京・上野の松坂屋は、増税前のセールでにぎわっている。

上野の松坂屋では３０日午前１０時の開店からセールが行われている。高級ワインのセットなどが特別価格で販売されており、まとめ買いする客の姿も見られた。（セールは１０月７日まで）

今回の増税では、初めて軽減税率が導入される。酒などや外食を除く飲食料品などの税率は増税後も８％に据えおかれる。また、中小の店舗でキャッシュレス決済すると最大で５％のポイントが還元される制度も始まる。

鉄道やバスなどは１０月１日の始発から新たな運賃となり、日付をまたいでいても終電までは８％となる。タクシーは１０円単位で値上げされ、東京２３区では、初乗りが４１０円から４２０円になる。高速道路はインターチェンジの入り口を１日の午前０時以降に入った場合、新しい料金が適用される。

電話の通話料は１０％に上げるタイミングが会社によって異なる。ＮＴＴドコモやＫＤＤＩは、日付をまたいで通話していた場合、終了した時点の１０％の税率を適用するということだが、ソフトバンクは通話が始まった時点での８％の税率を適用するという。

ネット通販は楽天やヤフーなど多くの場合、商品を発送する時点の税率が適用になる。一方、アマゾンは価格を税込みで表示していて、商品の発注時点での価格が適用されるという。また、出店している事業者はそれぞれの判断に任せているという。