新型コロナウイルス感染症の流行によって、いま私たちに求められている新たな生活様式への転換を追い風に、コカ・コーラ社は今年上半期の、ネット通販による清涼飲料の出荷数量が、昨年よりおよそ５割増加したと発表しました。

コカ・コーラ社によりますと、今年上半期におけるネット通販による清涼飲料の出荷数量は、市場全体で昨年に比べ３割以上伸びていますが、コカ・コーラ社では４６％の増加を記録したということです。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、消費者が家で過ごす時間が多くなったことで、飲み物を自宅で飲む機会が増えた上、ネット通販でケース単位で購入する人が増えたことが要因だということです。

なかでも外出自粛に伴う運動不足で、「コロナ太り」することへの不安などから特定保健用食品（トクホ）の製品や、分別して捨てるときにラベルをはがす手間がかからないラベルレスのミネラルウオーターが好調だったということです。

コカ・コーラ社では３日から、新たに３種類のラベルレスのお茶や炭酸水を、ケース単位でネット限定販売を開始しました。

一方、アサヒ飲料でも、上半期のネット通販の販売数量は、前の年に比べておよそ３割増加しているということです。

飲料メーカー各社は、コロナ時代の新たな生活様式に対応できるようネット通販での顧客獲得に力を入れています。

＊写真：日本コカ・コーラ（株）提供