東商会頭ら 中小企業の経営強化支援を表明
東京商工会議所の会頭に再任した三村明夫氏は、副会頭全11人と共に会見し、引き続き、中小企業の経営強化を支援し、日本経済の成長力を高めていく決意を表明した。
これに加え、三村明夫会頭は、東京と地方が共に繁栄する地方創生を目指すと宣言した。
副会頭らも抱負を語り、三菱商事の垣内威彦社長は、中小企業の人材育成、生産性向上、事業承継の課題も、今起きているデジタル化のイノベーションを取り込んで解決していけるとの見方を示し、支援していく姿勢を示した。
鹿島建設の中村満義会長は、日本各地で自然災害が起きていることに触れた上で、東京でも、インフラが危ないところがかなりあるとの見解を示し、「弱い面をしっかりととらえて、都民の生活を守ることに最大限、尽くしていきたい」と述べた。
また、JTBの田川博己会長は、「多様性のある東京だがまだ十分開発されていないところもある。特にオリンピック以降、東京がどのように変わっていくのか、地域とも連携をとりながら磨いていける流れをつくりたい」と述べた。
凸版印刷の金子会長は、「印刷業界が相当トップを切ってデジタル化に対応してきた」と説明し、中小企業のデジタル化を支援し、生産性の向上につなげたいとの抱負を語った。
東京商工会議所は中小企業は日本経済に重要な役割を担っているにもかかわらず、弱い立場に置かれ、大企業との利益の格差が拡大していると指摘、大企業が中小企業を支援し、日本経済の成長につなげていきたいとしている。