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レジャー施設にも値上げの波 基本料金を見直し値下げ…“アイデア”で奮闘する企業

2023年1月12日 22:19
レジャー施設にも値上げの波 基本料金を見直し値下げ…“アイデア”で奮闘する企業

食品や電気料金の値上げが続く中、レジャー施設にも値上げの波が押し寄せています。こうした中、基本料金を見直すことで値下げに踏み切ったり、“お得なプラン”を打ち出したりするなど、アイデアでお客さんを呼び込もうと奮闘するレジャー施設を取材しました。

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神奈川・横浜市の温泉施設「港北天然温泉ゆったりCOco」は駅からすぐ近くにあり、帰りにもふらっと立ち寄れる“都会のオアシス”。自慢は地下1500メートルから湧き出す源泉を使った「天然風呂」や「露天風呂」です。

これまで、大人は平日フルタイムの利用で入館料が1380円でしたが、年明けから入館料を990円に値下げしました。

常連客
「990円です。いいのかなと…今、何でもものが値上がりしている時代なのに」

大人は土日・祝日も1400円から1290円に、子どもの平日の入館料も740円から680円に値下げしました。(※土日祝は5時間制)

物価高が続く中、値下げが可能なワケは――

東急スポーツオアシス港北店 サブマネージャー・小林啓太さん
「(入館料の中に)館内着という形でご案内はあるんですけど、中には、そういったものをご利用になられない方もいるので」

これまで入館料に含んでいた館内着やタオル代を別料金にし、入浴だけの料金に見直したのです。

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アイデアで値下げに踏み切るレジャー施設がある一方、全国の観光地には値上げの波が押し寄せています。

ジンベイザメの巨大水槽がある大阪市の水族館「海遊館」では、12日から入館料を値上げしました。(大人2400円→2700円 子ども1200円→1400円)

電気代など光熱費の高騰などが理由の1つですが、施設のリニューアルも、今回の値上げの理由にあげています。

海遊館 広報・松村将太さん
「古くなってきている水槽のリニューアルを行うことで、自然環境だったり生き物に対する思いを、より伝えられるような展示内容にできるように」

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一方、レジャー施設の「ラウンドワン」は、今月中旬以降に国内の約8割の店舗で、月~木曜日、日・祝日の夜の営業時間を6時間短縮し、午前6時閉店から午前0時閉店にすると発表しています。(※金土祝前日の24時間営業は継続・アミューズメント部門の営業時間変更はなし)

光熱費や人件費が高騰する中、収益性を改善させるのが狙いだということです。

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多くのレジャー施設が今年も苦境にあえぐ中、奮闘しているのが、長野市にある戸隠スキー場です。

場燃料代や電気代の高騰を受け、「リフト1日券」を昨シーズンより500円高い5000円に値上げしました。しかし、ゲレンデはおおにぎわいです。実は“お得感”を出すために、この冬から長野駅からの往復のバス代と1日リフト券、レストランで使えるチケットがセットになった「バスパック」の販売を始めていました。

お客さん
「食事券1000円つきの『バスパック』6700円。一番お得です」

通常よりも2300円もお得に、スキーと名物の戸隠そばなど“ゲレ食”を楽しめるのです。そこには緻密な計算がありました。

戸隠スキー場 営業部長・武井智史さん
「食事をしていただくことで、今まで(リフト券)半日とか回数券を購入していた方でも、1日滞在していただけるので」

リフト券を値上げしたため、食事とのお得なパックを利用するスキーヤーが増加。滞在時間も増えたため、客単価も上がっているということです。

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