世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見をうかがう「ｏｐｉｎｉｏｎｓ」。今回のテーマは「海外旅行　旅行形態　どれを選ぶ？」。「たびらく」の代表取締役・鬼石真裕氏に話を聞いた。

ＪＴＢ総合研究所が、海外旅行に行く際にどのような形態の旅行商品を購入したか調べたところ、「航空券やホテルを別々に予約・購入」がいちばん多く３６．２％。次いで、ホテル・飛行機のみの「スケルトンツアーで送迎なし」１７．９％、「スケルトンツアーで送迎あり」１５．８％だった。

ネット上では…

「個人手配であれば好きなように行程が組める」
「好きなお店でショッピングを楽しみたい」
「航空券やホテルをいかに安く手配するか」

などの声があった。


――旅行の形態も変化していますが、鬼石さんにご意見をうかがいます。フリップをお願いします。

「旅ナカ」です。

先ほどのデータというのは本当に個人旅行化と呼ばれるものが本当に進んでいると思います。皆さん自分で検索して予約をして自分で行く。そうなると旅行事業者側からすると、予約のときだけしか関わることができず、旅行中に旅行者に関わることができなくなってしまいます。「旅ナカ」と呼ばれる、旅行中にどんなことしてるか、何しているのかがわからないという課題があります。


――データが取れない。

そうです。我々は、この「旅ナカ」のレストラン予約を提供していますので、旅行中にどういうところに行って、どういうものを食べているのかということ自体を補足できます。旅行事業者全体が「旅ナカ」の行動をとらえようとする動きが広まっていて、我々も同じようにそういった取り組みを今しているということで「旅ナカ」というキーワードを取り上げさせていただきました。


――旅行代理店というのは、どういう形に変化していかなければならないんでしょうか。

移動と宿泊だけというところだと付加価値はやはりできないと思いますので、例えばオリジナルのツアーなどをやっていったりするような取り組みは色々な会社がやっている印象はあります。


――オリジナルという部分では、やはり地のことをよく知っている方の話を聞くのが一番だと感じるんですがいかがでしょう。

我々も駐在員を３３都市に抱えていますが、そうした情報の力で、海外のその場所でしかできない体験ということをしていただく。そういうところは他のところでは、なかなかできない価値だと思っています。


――将来的に旅行形態というのはどういう形になっていきますか。　

常時接続の時代になり「旅ナカ」でも接続していくことが広がっていくので、その中でやはり“コトの体験”がより伸びていくと考えています。人からの紹介やメッセージがより必要になってくると思います。

【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｏｐｉｎｉｏｎｓより】