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輸出管理 3年半ぶり日韓局長級の政策対話

2019年12月16日 12:25
輸出管理 3年半ぶり日韓局長級の政策対話

日本が韓国に対して強化した輸出管理をめぐって、3年半ぶりとなる局長級の政策対話が経済産業省で開かれている。両国の担当者は落ち着いた表情で握手をかわした。

16日の政策対話には、経産省の飯田貿易管理部長と韓国の産業通商資源省の李貿易政策官らが出席している。日本と韓国の貿易をめぐっては、今年7月、日本が韓国に対し、貿易管理体制が不十分だとして半導体の材料3品目に軍事転用される懸念があると指摘し、輸出管理を厳しくしたほか、輸出手続きの優遇対象国からも除外していた。

韓国側は元徴用工の問題に対する報復だとして反発を強め、両国の関係が悪化していた。

16日の政策対話は午後5時頃まで行われる予定で、韓国側はすでに明らかにしている輸出管理の担当者の増員などを説明するとみられていて優遇措置の復活に期待感を示している。

一方、日本は韓国側の説明を受けた上で、措置の緩和について慎重に判断するとしていて、両国のスタンスには隔たりがある。ただ、ある日本の政府関係者は、「政策対話が3年半ぶりに開催されること自体に意味がある」と話していて、今月下旬に調整されている日韓首脳会談を前に両国がどこまで歩み寄れるのか注目される。