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3年半ぶり日韓局長級対話 歩み寄りは?

2019年12月16日 10:40

日本が韓国に対して強化した輸出管理をめぐり、両国の局長級の政策対話が3年半ぶりに経済産業省で始まった。

政策対話は午前10時から始まった。GSOMIAの失効回避に続き、輸出管理問題の解消にも向かい始めた日韓両国が、さらに歩み寄れるかが焦点。

経産省の飯田貿易管理部長と韓国側の李浩鉉貿易政策官は、冒頭、落ち着いた表情で握手を交わした。

韓国側は政策対話を通じ日本の輸出管理強化の撤回に「最善を尽くす」との立場。日本側はこれまで、韓国側の体制に不備があり、一部の品目では軍事転用される懸念があると指摘。

これに対し韓国側は、自国の体制が「正常で効果的に作動している」との立場で、日本の措置は、いわゆる元徴用工訴訟の問題に対する報復だと反発してきた。ただ、3年半ぶりとなる政策対話の再開に合意して以降は、日本側とのやりとりとについて「友好的な雰囲気」を強調するなど、事態の打開に期待感を示し、輸出管理を担当する職員を増やす方針も明らかにしている。

一方、日本側は韓国側から説明を受け、措置の緩和について慎重に判断する構え。

両国の立場に隔たりがある中、今月下旬に開催が調整されている日韓首脳会談を前に、懸案を一つずつ解決していこうとする姿勢を示せるのか注目される。