KDDI通信障害“一律200円返金”発表 ユーザーは「困った人にそれなりの金額を…」
7月2日に起きた、全国3000万人以上に影響が出たKDDIの過去最大級の通信障害。飲食店は食材の注文ができず、街では公衆電話を探す人も…。29日、そのお詫びとして、すべてのユーザーに200円返金されることが発表されました。
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7月2日に起きたKDDIの通信障害について、東京・渋谷区にあるみそラーメン専門店「黒勝」では食材の注文ができず、店主自ら買い出しをしたため、昼のオープン時間を遅らせたといいます。店主は、「だいたい2万円(損失)とか、それくらいですかね。個人的にはすごいデカい」と話していました。
7月4日、街では、「どうやって使うのかも忘れちゃった」と言いながら、久々のテレホンカードで公衆電話を使う人もいました。
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全国3000万人以上に影響が出た、過去最大級の通信障害。29日午後3時半ごろ、KDDIは会見を行いました。
KDDI 高橋誠社長
「深くお詫び申し上げます」
注目されたのは、補償をどう行うかです。KDDIは、音声通話のみの契約で、24時間以上連続してすべてのサービスが利用できなかった約271万人に対して、契約プランの基本料金2日分相当の額を返金。契約者3589万人すべてに対して、一律200円返金すると発表しました。9月以降、請求額から減算されるといいます。
しかし、障害によって仕事や売り上げに支障が出た企業などへの補償について、高橋社長は、「法人との個別契約については、コメントは差し控えさせていただきたいと思います」と言及を避けました。
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ラーメン店「黒勝」の店主は、「補償はしてほしいという気持ちはあるけど、(障害が)起きないための対応を今後、きちっとやっていただければ」と話しました。
200円の返金についてKDDIのユーザーからは――
UQモバイルユーザー(20代)
「ほぼ丸2日間にわたる障害だったので、(200円は)ちょっと安いのかな」
auユーザー(19)
「もっと困った人には、それなりの金額を払った方がいいのかなと」
返金総額は過去最大、73億円にのぼるということです。
(7月29日放送『news zero』より)