空港に「御翔印」? 駅構内で“サブスク”も! 鉄道や航空会社で“乗るだけじゃない”サービス続々
もうすぐゴールデンウイーク。新幹線などの予約状況がコロナ前の水準に戻りつつある中、アンテナショップをオープンしたり、駅構内で“サブスク”サービスを行ったりするなど、鉄道や航空各社が“乗るだけじゃない”サービスを続々と展開しています。
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18日、羽田空港第1ターミナルビル1階にある売店「BLUE SKY FLIGHT SHOP」で利用客が手に取っていたのは、御朱印ならぬ「御翔印」です。
那覇からの旅行者
「SNSで話題になってたので、帰りに買おうと思いまして」
北海道からの旅行者
「『御翔印』っていうのかな? ちょっと珍しいなと思って」
各地の空港名がかかれていて、その空港でしか手に入らないものです。日本航空が地域活性化のために、38か所の空港で販売しています。中には、「御翔印」を求めて、わざわざ足を運ぶ人もいました。
千葉から来た人
「千葉の柏から来ました。新しくできたエアポートガーデンに行って、これ(御翔印など)もほしかったので」
実は、この御翔印の文字は日本航空で働く整備士や客室乗務員、パイロットら自ら手がけたものです。そして、こだわりはデザインにも! 各地域の特徴や空港名がデザインに盛り込まれています。
例えば、羽田空港のものは「東京タワー」をイメージして末広がりなデザインに。熊本空港の御翔印のこだわりは――
ジェイエア客室乗務員・田中美帆さん
「熊本空港は別名、『夕日が素晴らしい空港』といわれております。こちら夕日をイメージして飛び立つ飛行機をかいております。見返した時に旅行の思い出を思い出してもらえるような、きっかけの品になれば」
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“乗るだけじゃないサービス”は身近なところにもあります。
今年1月、全日空のグループ会社が手がけたアンテナショップ「TOCHI-DOCHI」が東京・中央区にオープンしました。この店には“ある特徴”があります。
30代会社員
「同じところで色々変わるのいいですね。面白いですね」
40代会社員
「毎回毎回、来たくなります」
実は最短1か月で取り扱う地域が変わるアンテナショップです。先月までこの店には、鹿児島のご当地商品などが並んでいました。しかし、18日に並んでいたのは北海道と和歌山の商品。そのわけは――
ANAX事業開発部・馬場有華さん
「コロナ禍の間になかなか旅行に行けない期間が続いたと思うんですけど、旅行に行かなくても旅行に行ったような気持ちになれるというところをコンセプトにして、いろんな土地の魅力を発信するために短い期間で」
来月には宮崎県のご当地商品を取り扱う予定だということです。
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“乗るだけじゃない”サービスは鉄道会社でも行われています。
JR東日本・マーケティング本部 阿部健司マネジャー
「JREパスポートというサービスでございまして、駅構内で約150店舗のサブスクサービスを展開している」
JR東日本は去年4月から、駅構内にある様々なお店で利用できる定額制サービスを展開しています。「リトルマーメイド駒込店」では、月2500円で食パン半斤が毎日受け取れます。
阿部健司マネジャー
「サッと立ち寄れるのが駅の大きなメリットだと思いますので、サブスクと駅というのは相性がいいと思いますし、駅を暮らしを支えるプラットホームにどんどん成長させていきたい」
ラーメン店やコーヒー店、さらには生花店など、そのジャンルは様々で、サービス開始当初と比べると店舗数は1.5倍に増加。一部店舗ではモバイルオーダーも受け付けています。
JR東日本は今後、このサービスの提供エリアを拡大するなど、より駅の便利化を図っていくということです。