異色コラボでコロナ対抗 ラーメン×盆栽?
今まで接点のなかった店がタッグを組み、“異色のコラボ”で新型コロナウイルスの苦境を乗り切ろうとする動きが出てきています。
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【ラーメン×盆栽】
埼玉・さいたま市のラーメン店「コトホギ」。厚切りのチャーシューをのせ、完成したのは…白しょうゆのラーメン。大豆ではなく、小麦を原料としたしょうゆなので、さっぱりとした味わいだといいます。
実は、この店の券売機の隣には、なぜか盆栽が!
コトホギ・小川真史さん「盆栽のテイクアウトをさせてもらっています」
ラーメン店なのに、盆栽のテイクアウトができるというのです。この“異色コラボ”、同じ市内にある盆栽園「清香園」の職人が企画しました。盆栽の良さを聞いてみると――。
清香園 盆栽コンシェルジュ・石原誉大さん「ご自身が小人になったかのように想像していただいて、そこからこう見上げていただくと頭が前傾になってますので」
ラーメン店で置く盆栽は、週に1度入れ替えていて、来週はアジサイの盆栽に。
清香園 盆栽コンシェルジュ・石原誉大さん「このコロナの影響もございまして、(観光客が)ぴたっと止まりまして。皆さんと一緒に、この苦境を乗り越えていけたらと」
ラーメン店では盆栽のほかにも、料理のテイクアウトも可能。異色タッグで、新型コロナウイルスに対抗する動きが広がっています。
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【中華料理店×パン店】
愛媛・新居浜市の中華料理店「華月」で作っていたのは、香港やハワイなどで、ブームになってきているという中華風メロンパン!いったい、どんなものなのでしょうか。愛媛県産の豚を3日間タレに漬け込み焼き上げ、食感の違いを出すためにサイズ違いでカット。炒めて特製のあんを作ります。
そのあんを包むパンを作るのは、地元で人気のパン店。こだわりは…ライチ紅茶を練り込むことで風味豊かなパンになるといいます。チャーシューあんがゴロゴロっと入ったメロンパンの完成です。
異色コラボの狙いとは!?
中華料理店 華月・加藤洋邦さん「(コロナで)苦しんでいる人のために、できることはないかなということで愛媛の畜産の方のためにとか」
新型コロナウイルスの影響で苦しむ農家などの手助けになれば、と発売したといいます。
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【ネイリスト×伝統工芸職人】
ネットで販売され、今、話題となっている“異色コラボ”も!ネイリストと工芸職人がコラボした「伝統工芸ネイル」。貝殻を使った螺鈿という伝統工芸や、七宝焼きの素材を使ったものまで…。ネイリストが企画したこの異色コラボ、狙いとは!?
ネイリスト藍rish・山田愛理さん「職人さんが普段出店されているイベントとか、そういったものが全てコロナの影響でなくなってしまったことによって、それが売り上げに直結してものすごく打撃をうけたという状態です」
伝統工芸品を販売する店などの休業が相次ぎ、職人の収入が激減。そこで、元々、伝統工芸ネイルを作成していた山田さんが、売り上げ金額の一部を職人に寄付するクラウドファンディングを企画しました。
さらに、制作したネイリストたちも休業せざるを得ない状況なため、利益がでる仕組みとなっているということです。