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エコバッグ利用増 暑くなる時期に注意も

2020年6月11日 19:24
エコバッグ利用増 暑くなる時期に注意も

買い物の際に使われる、「エコバッグ」。来月からのレジ袋有料化を前に、さまざまな商品が登場しています。一方、気温が上がるこの時期に、エコバッグを使用する時は、気を付けなければいけないことがあるというんです。

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スーパーの日常風景が、急変しています。

ほとんどの客がエコバッグを持参。

信濃屋食品・鈴木誠営業本部長「新しいレジ袋を求める方が8割減っている」

来月から、全国の小売店で義務づけられるレジ袋の有料化。このスーパーでは今月から始めたところ、エコバッグの利用者が急増したのです。

エコバッグ利用者「最近どこも有料になったので、持つようにした」

エコバッグ利用者「頂き物ですがすごく便利。大きくなるから」

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このエコバッグブームに乗っかり、かばん店がエコバッグ専門店に鞍替えしました。

およそ200種類の中には、驚きの「進化形エコバッグ」が。

ルートートギャラリー事業部・土井康幸さん「花柄でかわいい柄ですが、リバーシブルで裏返しで使える機能もある」

ファッションに合わせて変身するリバーシブルエコバッグに、若いママにも人気のリュック型エコバッグ。

ポケットチーフと思いきや、実はこれもエコバッグ。

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JR東日本も「あるキャンペーン」を始めます。

JR東日本 経営企画部・笠井浩司マネージャー「駅のコンビニ等の利用者のレジ袋を、削減していくことを目的に開始を計画した」

JRの駅ビルなどで買い物をした人に向け、エコバッグの無料配布を始めます。

エコバッグの入れ物が、財布としても使えるという高級品も登場。
スーパーで「忘れてしまった!」なんて心配も減りそうです。

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止まることを知らないエコバッグブームですが、「あえて使わない」という人も…。

「清潔の面でも、エコバッグは何回も使うと汚れてしまうので」

使い回しによる「衛生面への懸念」。

実は、福岡県の生協が、警鐘を鳴らしています。

エフコープ商品検査センター・花田充さん「けっこう汚れているというのがわかりましたね」

生協が、客30人のエコバッグを調べたところ、半数以上のバッグから10個以上の菌を検出したというのです。原因は…。

エフコープ商品検査センター・花田充さん「魚・肉を、中を見ると汁がある。たまに漏れ出てしまって、気づかない間にエコバッグについているのも、菌が増える要因」

ただし、こうした菌については、バッグを洗濯するだけで10分の1にまで減少し、アルコール系の除菌スプレーでも大幅に減ったということです。

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一方、4年前、レジ袋を原則禁止としたアメリカのカリフォルニア州では、日本と異なる現象が。

スーパーから出てきた客が手にしていたのは「店の紙袋」。エコバッグはどこへ?

実は、このスーパーでは、商品づめを店員が行うため、新型コロナウイルス感染防止の観点から、客が持ってきたエコバッグではなく、店が用意した紙袋を推奨しているということです。

スーパー利用者「安全のためなら大したことないよ」

今後、利用が増えるエコバッグ。感染拡大を防止するため、清潔に利用することが求められます。