外食チェーン“レジ袋無料”継続の動き
来月から始まるレジ袋の有料化ですが、外食チェーンで無料配布を続ける動きが出ています。テイクアウトの増加で、レジ袋の使用が増える中、お店の負担となる無料配布をなぜ続けるのでしょうか?
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17日も、開店と同時に多くのお客さんが訪れた墨田区のスーパーマーケット、スーパーイズミ。レジで話題になっていたのは…。
店員「7月からね」「来月から有料になります」
来月1日から始まる、プラスチック製レジ袋の有料化。
海洋ゴミや、地球温暖化問題が深刻化する中、有料化によってレジ袋の数を減らし、マイバッグの持参などを促す目的があります。
スーパーイズミでは、小・2円、中・3円、大・5円で販売するといいます。
客「しょうがないのかなという部分もありますけど、エコバッグ用意するのも手間かな、みたいなところもあるので」
客「生ゴミを捨てるときに袋あると助かるので、有料化になったら考えなくちゃ」
ただ、店によりますと、先月頃からマイバッグを持参する人が増えているといいます。
スーパーイズミ・五味衛社長「2割くらいは、以前よりも徐々に(増えている)。自分なりに理解して、準備に入っていると感じますね」
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街で聞いてみても…。
自営業「数か月前からエコバッグを持っています。こういう感じで。もったいないのもあるし、ビニールはあまり使いたくない」
保育士「これです。昔からレジ袋を毎回使うのはもったいないと思っていたので」
もったいないなどとの思いから、多くの人が、マイバッグを持っていました。
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新型コロナウイルスの影響で、テイクアウト需要が高まっている牛丼チェーンの吉野家。
テイクアウトの際、レジ袋を使用しますが、来月以降も無料で提供を続けるといいます。
その秘密は、レジ袋の原料。
吉野家 広報・寺澤裕士さん「こちらの袋ですが、バイオマスプラスチックを25%配合した袋になっております」
バイオマスと書かれたマークがついた、こちらのレジ袋。バイオマス、つまり再生可能な植物などを元に作られています。
バイオマス原料が25%以上含まれたものは、環境に配慮しているとして、有料化の対象から除外されているのです。
現在、吉野家では、バイオマスレジ袋への切り替えを行っていて、来月以降も、無料提供を続けるといいます。
吉野家 広報・寺澤裕士さん「エコバッグですと衛生の担保ができないものですから、毎回新しい袋を使っていただきたい」
客が持参した袋だと衛生面に不安があり、コストは割高になるものの無料を続けるということです。
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レジ袋の国内シェア、およそ30%をしめる福助工業。
近年、バイオマス入りのレジ袋の製造量が増えているといいます。
福助工業 営業業務部長・大野輝幸さん「3年くらい前からぐっと伸びてきて、直近では、昨年対比倍以上伸びているのでは」
サトウキビから作っているというバイオマスレジ袋。
石油由来のものよりはコストは割高になるということですが、外食産業を中心に注文が増えているということです。
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回転寿司チェーンのくら寿司もその一つ。
持ち帰り用のレジ袋を、来月からバイオマスを使ったものに切り替え、無料で提供するといいます。
くら寿司広報 池袋サンシャイン60通り店・辻明宏さん「当社の場合、お持ち帰りのおけが特殊な形状で、エコバッグに対応できにくいということもありまして」
持ち帰り用のおけは幅が広く、お客さんが持参したバッグには入りづらいため、店にとっては負担となるものの無料を続けるということです。
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一方、バイオマス配合の袋でも有料にする場所も…。
全国におよそ2万4000ある郵便局では、持ち帰り用のレジ袋が有料に。
日本郵便 社会貢献・CS推進室 小関康司専門役「できるだけ袋を減らすという意味合いで、有料にして袋の削減を図っていきたいということ」
購入の際に声かけをし、レジ袋を必要とする客には有料で販売するということです。