長雨の次は猛暑…野菜高騰、長期影響も?
終わりが見えない異常な暑さ。つい食欲も落ち込みがちですが、こんな夏でもしっかりと食べられる一皿が。20種類以上のなかから自分好みの野菜をチョイス。鮮やかな見た目に食欲をそそられるサラダボウルです。
なかでも欠かせない野菜がレタスの仲間グリーンリーフですが、先月までの日照不足で品薄に。仕入れ値が倍近くになっている上、連日の猛暑がさらに野菜の価格に影響を及ぼす心配をしています。
19日、都内のスーパーで、驚きの価格で売られていたのが白菜。1/4の大きさで250円で売られていました。東京都の市場では、白菜の価格は平年に比べおよそ2.5倍に高騰。需要が高まる冬場を上回るほどの価格となり、サラダや炒め物など食卓に欠かせないキャベツも平年に比べ9割高値に。
スーパーイズミ・五味衛代表取締役「(大玉で)400円近くなっちゃうとお客さんが手を出さないから、一回り小さな200円台で抑えていますが、それでも売れないですね」
レタス、ほうれんそうなど葉物野菜全般が今月は高値となっている上。きゅうり、なす、トマトなどの夏野菜も軒並み高値で推移しているのです。
■価格(平年比)
レタス 約1.7倍~3.1倍
ほうれんそう 約1.2倍
きゅうり 約1.3倍~1.7倍
なす 約1.6倍~2倍
トマト 約1.1倍~1.3倍
その背景のひとつに――。
スーパーイズミ・五味衛代表取締役「これだけ暑いと葉物関係は傷みが早い」「レタスは特に葉っぱが枯れてきたり、茶色くなったりしてるから箱でダメですねとかが続いていましたので」
異常な猛暑の影響で輸送途中に傷んでしまう野菜が増加。売り物になる野菜が少なくなっていることが、価格をより押し上げているといいます。
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野菜の生育への影響も――。
東京・西東京市で露地栽培をする農園を案内してもらうと。連日の猛暑による日差しの影響で、水分が抜け、色あせたなすがところどころに。同じく夏野菜のししとうも葉っぱがしおれているものが出てきているといいます。
やすだ農園・安田弘貴さん「最近35℃以上の気温が上がり続けて状態で、夏野菜といっても夏バテじゃないけど負けちゃうんじゃないですかね」
そして、今後の心配も。こちらの農園では秋冬に向けキャベツなどの種を本来、今の時期植え始めるといいますが。
やすだ農園・安田弘貴さん「ここまで雨がない、水分がないとなると、発芽しないという状況になってきますね」
まだまだ続く異常な暑さ。長期的な野菜の価格への影響が心配されます。