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平成を彩った「VHS」に「ガラケー」根強い人気で進化した商品も登場

2022年5月27日 22:03
平成を彩った「VHS」に「ガラケー」根強い人気で進化した商品も登場

平成を彩った「VHSテープ」やいわゆる「ガラケー」ですが、今も根強いファンがいます。また、当時を知らない若者には新鮮に感じられるということで、令和のいま、新たなカタチで提供されています。

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ガラケーの利用者に話を聞きました。

ガラケーの利用者
「本当にシンプルでいいのに。私は写真もとらないし、急用のときは電話すればいいし、メールは一切見ない。いちいちそんなので、振り回されたくない」

まだ、ガラケーは根強い人気です。別の利用者からは、「スマホは操作が難しい」との声もありました。

――スマホを使いこなす自信は?

ガラケーの利用者
「全然ない。子供の方がよっぽど知ってる 」

――スマホ難しいイメージ?

ガラケーの利用者
「それはあるね。あんなに手動かないしね」

NTTドコモでは、今月から新しいガラケーの販売を始めました。

NTTドコモ・プロダクト部 牧野雄太さん
「あたらしいフィーチャーホン、いわゆるガラケーの販売を始めました。シンプルにお客様が使いやすい端末を目指しております」

この商品は4Gに対応し、シニア世代を中心に人気だといいます。シンプルさを追求したというガラケーですが、コロナ禍ならではの機能が追加されています。

牧野雄太さん
「マスクをつけている方が、はっきり音声を伝えることができるマスク通話モードが搭載されています」

マスクでこもった相手の音声を聞き取りやすくなる機能もついているといいます。

また、auも2021年12月にガラケーを発売しました。強い耐久性能があり、アウトドアを楽しむ人や、農業や水産業の現場で働く人に人気だということです。

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一方、東京・渋谷でDVDなどを扱うレンタルショップ「SHIBUYA TSUTAYA」には、平成を彩ったレンタル用のVHSテープが並んでいます。その数は約8000本です。2020年、店のリニューアルを機に、VHS専用コーナーを設置したといいます。

SHIBUYA TSUTAYAスタッフ 塘慶太さん
「 『(コロナ禍で)映画を見たい』という声を、SNSとかお店の方にいただくことがありまして、映画をもっと楽しんで見ていただくことはないかなというところの1つの提案として、今はなかなか見ることができなくなったVHSの作品をまとめようと」

VHSでレンタルしている作品のほとんどは配信やDVD化されていない物で、特に10代・20代の若い世代の利用が多いといいます。

塘慶太さん
「配信で見つからない作品を見てみたいということから 、ここまで探しに来ていただく若い方々はいらっしゃいます」

SHIBUYA TSUTAYAでは、VHSの再生デッキがないという人のために、ビデオデッキの貸し出しも行っているということです。

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若い女性を中心に人気が根強いのは、1998年に販売された「チェキ」です。時代と共にデザインなども変化しているといいますが、若い女性を中心に人気が高いといいます。その訳を聞きました。

富士フイルム イメージングソリューション事業部 統括マネージャー高井隆一郎さん
「プリントの質感だったり、フィルム感、アナログ感。すぐプリントが出てくるというこの仕組みって新しいんですよね」

さらに、2021年の年末には“進化したチェキ”「instax mini Evo」が登場しました。その特徴は、レンズダイヤルとフィルムダイヤルにあります。

例えば、レンズダイヤルを回すことで、光漏れなど10種類の効果、また、フィルムダイヤルにもレトロなど10種類の効果があり、2つを掛け合わせることで100通りの表現ができるといいます。

チェキは外国人にも人気が高いということで、富士フイルムでは今後、外国人観光客が戻ってくることに期待を寄せていました。

高井隆一郎さん
「日本人だけではなくて、海外の方々含めて、あらゆる方にチェキを楽しんでいただきたい」