マスク生活が続く中、季節は秋へと移っています。そのため、マスクによる肌荒れに加えて、乾燥という悩みも出てきました。そんな季節に注目されている“秋のマスク”とは？

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街の人にマスクで悩んでいることを聞いてみると…。

２０代会社員「ずっと（マスク）つけているので、吹き出物とか、肌荒れが気になるかなって思います」

３０代会社員「（肌荒れで）皮膚科に行っています」

先月末に行われた“肌荒れ”についてのアンケートによりますと、マスクによって顔に肌荒れを起こした人は、例年の約１．８倍にもなったといいます。

先週、東京駅近くにオープンしたマスク専門店には行列が。“マスク肌荒れ”に悩む女性たちが駆け込んでいました。このお店には、お客さんひとりひとりの要望にそったマスクを提案してくれる“マスクコンシェルジュ”がいました。

お客さん「結構（マスクで肌が）かぶれてしまうので、優しい素材がいいなと思って探しています。結構大変です」

そんな人におすすめのマスクを聞いてみると。

マスク．コム　マスクコンシェルジュ・高畑紗綾店長「こちらがさらマスクになります。普通の不織布だと顔に張り付いたり、しゃべっているとパカパカしちゃったりとかあると思うけど、（さらマスクは）不快感があまりない」

不織布の使い捨てマスクだと硬い素材のため、会話をすると、あごの部分などがすれて炎症などを起こし、肌荒れの原因になることもあるといいます。一方、肌に優しい素材を使った布マスクの場合は、会話をしても顔にフィットして、肌とマスクの間で摩擦が起こりづらいため、肌荒れしにくいということです。

お客さん「これからもずっとマスク生活を続けないといけないので、よりつけ心地のいい、肌荒れにもよく、息もしやすくっていう感じで」

終わりのみえないマスク生活で、多くの人が悩んでいる“肌荒れ”。さらにこの先、秋に向けて特に注意が必要だといいます。都内の皮膚科クリニックには、女性患者が診療に訪れていました。

よしき皮膚科クリニック銀座・吉木伸子院長「夏場にマスクをしないといけない状況になって（肌荒れが）悪化した感じありますか？」

マスク肌荒れに悩む患者「蒸れるんで赤い感じがします。ピリピリしたりします」

普段、不織布の使い捨てマスクを使うことが多いという女性。マスクによく接触する頬やあごの皮膚が赤みを帯びています。また、夏は蒸れるため、肌荒れが悪化しやすいといいます。

マスク肌荒れに悩む患者「特にこのコロナになってからの方が（肌荒れが）多いですけど」

さらに今後、懸念されるのが…。

よしき皮膚科クリニック銀座・吉木伸子院長「９月になって気温が下がりはじめますので、そうすると肌はどうしても敏感に傾きやすくなるんですね。マスク荒れの患者さんが増えるのではと予想されます」

乾燥するため、肌が敏感になりやすいという秋。寝具の大手メーカー「西川」からは先週、肌に優しいマスクが新たに登場しました。

西川　商品４部１課・原哲哉課長「水分が通常の生地に比べますと、ちょっと多めに入ってまして、潤いがするような生地」

実はこのマスクに使っているのは、枕と同じ生地。乾燥する秋冬に向けて、しっとりとした優しい肌触りのマスクを開発しました。

西川　商品４部１課・原哲哉課長「先週１週間で予想を超える注文をいただいてますので好評だと思います」

ルームウエアなど製造するメーカーから登場しているのは、“着る保湿クリーム”という名のマスク。オリーブオイルなどの成分を使用していて、初回生産分は即完売し、その後、販売を再開しました。これまでで合わせて約２万５０００セットが売れる好調ぶりだといいます。

感染予防と肌荒れを防ぐ秋マスクは広がりをみせそうです。