新型コロナの影響で業績が低迷している西武ホールディングス傘下の西武鉄道とプリンスホテルが、合わせて８００億円の出資を受ける方向で調整を進めていることが分かりました。

複数の関係者によりますと、出資の受け入れは、西武鉄道とプリンスホテルが、議決権がない代わりに高い配当を得られる「優先株」を発行する方法で検討しているということです。引き受け先はみずほ銀行と政府系の日本政策投資銀行で、西武鉄道とプリンスホテルは合わせて８００億円規模の出資を受ける方向で調整を進めているということです。

西武ホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で鉄道やホテルの利用客が落ち込み、今年度の最終損益は６３０億円の赤字になる見通しです。感染拡大の収束が見通せないことから、西武ホールディングスは優先株の発行により資金を調達するとともに、財務基盤の強化を図る狙いです。