ユニクロ決算 17年ぶりの“減収減益”
ユニクロの今年8月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業したことなどが響き、17年ぶりの減収減益となりました。
ユニクロを展開するファーストリテイリングの去年9月から今年8月までのグループ全体の決算は、売上高が前期比12.3%減の2兆88億円、最終損益が44.4%減の903億円と減収減益となりました。減収減益は2003年以来、17年ぶりです。
新型コロナウイルスの感染拡大で、3月から5月にかけ、世界中のほぼすべての店を臨時休業したことなどが響きました。
一方、コロナ禍でテレワークが定着したことで、部屋着やカジュアルウエアなど在宅向けの衣料品の需要が急激に伸び、6月以降は前年の同じ時期に比べて2割以上、売り上げが増加したということです。6月に発売した「エアリズムマスク」も売り上げ増加をけん引しました。
来年8月までの1年間の業績予想は、最終利益が82.6%増の1650億円と過去最高を見込んでいます。