経産相 処理水扱い「早期に方針決定する」
政府は、福島第一原発でたまり続けている処理水について放射性物質の濃度を基準値以下になるよう薄めてから海に放出する方針を固めました。今月27日にも決定する予定です。一方、梶山経済産業相は処理水の扱いについて16日の会見で早期に方針を決定する考えを示しました。
梶山経産相「日々増加する処理水の取り扱いについて、早期に方針を決定していく必要があると考えております」
梶山経産相は会見で、敷地内の保管場所が逼迫(ひっぱく)する中で、いつまでも方針を決めずに先送りすることはできないとした上で、政府として責任を持って結論を出す考えを示しました。
一方、漁業団体の代表らが16日、野上農水相を訪れ、海洋放出に反対する要請書を提出しました。
福島県漁連 代表理事会長・野崎哲氏「全国の漁業者が意思統一して反対したという立ち位置で。海洋放出をしないようにお願いするという要請であります」
漁業関係者からは風評被害を懸念する声が強く、政府は徹底した対策をとる姿勢をみせています。